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アーユルヴェーダ料理研究家、水野香織先生

アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダとは何か?
アユルダ代表・アーユルヴェーダ料理研究家
水野香織先生にインタビュー

世界中で開催されているヨガインストラクター養成コースの通訳を務め、アーユルヴェーダ料理研究家としても活躍し、レシピ本も出版している香織先生。今回、香織先生にインタビューをし、ヨガと食事の関係や、アーユルヴェーダとは本来何なのかを語ってくれました。

Q. アーユルヴェーダとは何か?

A. 「生命の科学」と訳されます。古代の聖者たちが卓越した洞察力によって残し、今では伝統医療として受け継がれています。ヴァータ、ピッタ、カファという3つの生命エネルギーのバランスによって、人間と地球がいかに幸せに、健康に、命を足しむことができるかを教えてくれています。「食べたもので私たちはできている」という言葉通り、食はアーユルヴェーダの中でも大きな分野になって、私たちの生活に密着した面でかなり重要視されています。食事を予防医学ととらえ、どんな食をどんな人がどんな状態の時に食べればバランスが整って幸せに生きていけるのか、ライフスタイルと合わせて私たちに教えてくれています。

アーユルヴェーダ

Q. いつどこで始まったものですか?

A.5,000千年前の文献『ヴェーダ』にアーユルヴェーダに関わる健康のことが記載されています。これは人類が発見している最古の文献と言われているので、おそらくその前からもアーユルヴェーダは伝えられていたでしょう。古代インドのヒマラヤ地方でアーユルヴェーダ、ヨガ、ヴェーダなどの最高の知識の結集が受け継がれていました。

Q. なぜアーユルヴェーダ医療のセラピストになったのですか?

A.アーユルヴェーダを知るようになったのは15年前ほどですが、当時は体調が優れなかったので聞きかじりで様々な食養生を試していましたが、一向に改善は見られなかったので、ヨガ講師及びアーユルヴェーダドクターであるニーマル先生の元を訪れ、ヨガを学び、アーユルヴェーダのカウンセリングを受けました。そうしたらそれまで私が「健康」と思って積極的にとっていた食事が実は、私の体質には全く合わないものだと教えていただきました。

それを聞いた当時はあまりの驚きでしたが、今振り返ってみれば「当然体調が良くなるわけがない」というものばかりを食べていました。それからニーマル先生に教えていただきながらキチョリーなどを作りました。あまりの美味しさに「これだ!」と思ったのを記憶しています。味覚だけではなく、本当に体が内側から喜び、心が深い満足を得られるご飯で、かつ自分でも作れる毎日のご飯。こんなに素晴らしい食事は他にはない、と思いました。それ以来、ヨガティーチャートレーニングと合わせてアーユルヴェーダの料理も深めていくことになりました。

アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダ

Q. アーユルヴェーダが日本での生活にどのように役立っていますか?

A.アーユルヴェーダは、現代生活が忘れてしまった生活の整え方を教えてくれています。例えば「朝食の前に排便は済ませておくべき」「食事の直後は水をがぶ飲みしてはいけない」「1日のメインの食事はランチ」など、大したことないように見えて実は日々の積み重ねが大切なものです。取り入れてみると理にかなったものばかりで、それができないと少しずつバランスが崩れていくのも実感しました。東京の生活に飲み込まれず、自分のペースを保ちながら都会の生活を楽しむことができています。

Q. アーユルヴェーダとアーユルヴェーダ料理を学んでよかったところは何ですか?

A.自分の体調を整えるでは、さらに自分のドーシャの状態を知ることが不可欠となりますが、 自分自身を客観的に捉えることができるようになりました。アーユルヴェーダを学ぶことで、テレビなどの大衆に向けた情報に惑わされることなく、自分の状態にあったものを選ぶことができるようになります。心の面においてもドーシャの影響を理解すると心も軽くなり、周りのことに囚われにくくなり、自分の内側に繋がってより自分らしい生き方ができるようになっています。
スパイスや食材の効能、またドーシャへの影響などを知ることによって、その時の自分や家族の体調を整えることにも役立っていますが、食やそれを育んでくれている地球との関わり方も深めていくことができています。ただ人参を切るだけでも、そこには膨大な情報とエネルギーが隠されています。私たちは支えられ、そしてすべてはつながっているのだな、と日々感謝の気持ちで過ごしています。

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Q.香織先生にとって、身体とマインドをいいバランスにし、健康に保つためのヒントは何ですか?

A.常に自分の状態を知る「気づきの高さ」を養っていくことだと思います。勉強し、自分の生活に落とし込むことの繰り返しです。正しい知識と落とし込まれた体験によって心がリラックスし、自分自身を追い込むことなくいたわって必要なケアをすることができるようになります。アーユルヴェーダが教えてくれる色々なヒントはたくさんありますが、大きくまとめて言うならば、いろんな意味で日々の自分の成長を楽しむこと、自分や周りの人の命に感謝すること、自分の内側と未来を想像を超えて良くしていくことがいつでもできることを知っていること、ではないでしょうか。

Q. アーユルヴェーダとヨガは一緒に行うべきでしょうか?

A.アーユルヴェーダとヨガは切っても切り離せないものだと思っています。2つを同時にやっていくことによってお互いが相乗効果を得ます。ヨガをやるとアーユルヴェーダが必要になってくるし、アーユルヴェーダをやるとヨガが必要になってきます。ここでいう「ヨガ」は身体のエクササイズだけではなく、呼吸とマインドのコントロールも含めた広いヨガ、「アーユルヴェーダ」は食、ライフスタイル、生薬、治療、命の育み方などです。2つはやればやるほど世界が広がります。ヨガによって鍛えられた気づきの高さがアーユルヴェーダの知識の理解をより深めてくれることになります。またアーユルヴェーダの知識を落とし込むためには心と身体の健康が欠かせません。そのためにはヨガは非常に役に立ちます。ヨガや瞑想を続けるためにはそれに適した食事やライフスタイルが必要となります。私もヨガ、呼吸法、瞑想は日々欠かせません。

アーユルヴェーダ

Q. インドに毎年学びに行かれている体験について教えてください。

A.ここ最近は南インドのケララに毎年行っています。私のアーユルヴェーダの先生の一人であるゴーラクナート・スワミジを訪れたり、ケララのアーユルヴェーダリゾートに生徒さんをお連れしたり、Isha Yoga Centerというヨガアシュラムに滞在したりしています。南インドは、中世時代のイスラム文化やキリスト文化の侵略から守られていたこともあり、伝統が色濃く残されています。また南インドにはアーユルヴェーダよりも起源が古いと言われているシッダ医療も受け継がれていて、スワミジはそれを継承されている一人です。インドに行くこと自体が学びであり、それは幸運なことだと思っています。アーユルヴェーダやヨガの聖地を訪れ、また気づきの高いヨギー、ドクター、聖者などに実際にお会いするだけでも素晴らしい体験となります。「ヨガをする人は前世でインドにいた」などと冗談めかして言われることがありますが、行ってみるとそれはあながち嘘ではないと感じる人が多いのも事実です。魂の辿ってきた道を思い出し、それをこれからに生かしていく、そんな素晴らしいご縁が皆様にもありますように。

Interview by Haidar Ali

アーユルヴェーダ

アユルダ代表・アーユルヴェーダ料理研究家

水野香織
Kaori Mizuno

広告代理店勤務の後、Dr. ニーマル・ラージ・ギャワリ師が運営するヨガスタジオのマネージャーを務める傍ら、ヨガティーチャートレーニング、アーユルヴェーダライフスタイルカウンセリングコースを修了。その後、世界中でヨガティーチャートレーニング等の通訳を11本務める。南インド・ケララ州のアーユルヴェーダセンターGreens Ayurなどで習得した調理技術や知識を生かし、アーユルヴェーダ料理のクッキング教室、出張料理、イベント、レクチャーなどを開催。2015年に満を持して1年限定のアーユルヴェーダレストラン「Ayurda」をオープン。東京と名古屋を中心に料理教室、講座を多数開催。メニュー監修も行う。近年は南インドに毎年通い、ケララ在住のスワミ・ゴールカナート師から料理を学ぶ。

著書に『ゆるレシピでからだクリーニング』

公式サイト
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